Rhinocerosのメッシュ出力について

Rhinocerosは、フリーフォームNURBSモデリングに特化した3Dサーフェスモデラーですが、NURBS曲面で構成されたサーフェスモデルのデータを、ポリゴンメッシュに変換する機能も備えています。

ポリゴンメッシュに変換することで、立体出力や他DCCツールとの連携など、より多くの用途へとRhinocerosで制作したデータを活用することができます。多くのCADソフトでサポートされている、STL形式のデータもポリゴンメッシュで構成されています。

Rhinocerosは簡単な操作でNURBS曲面をポリゴンメッシュへ変換することができますので、その工程をご紹介します。


シンプルな構成のNURBS曲面です。NURBS曲面はこういった簡単な形状にとどまらず、複雑な自由曲面形状を数学的に正確な形で表現することができます。

ポリゴンメッシュに変換したいサーフェスを選択し、ツールバーの『メッシュ(M)』→『NURBSオブジェクトから作成(F)』を選択します。

ポリゴンメッシュオプションのダイアログが出ますので、スライダーを調節することで出力されるポリゴンメッシュの精度を設定できます。

プレビューボタンを押すことで、出力コマンドを実行する前に出力結果を確認できます。狙い通りの形状が作れそうであれば、OKを押してください。

NURBS曲面がポリゴンメッシュに変換されました。


今回の様に、狙ったオブジェクトを変換する方法以外にも、NURBS曲面で構成されたデータを選択し、メッシュデータ形式が求められる拡張子でエクスポートすることで、自動的にポリゴンメッシュオプションを呼び出して、出力前に変換が必要な曲面データをポリゴンメッシュに置き換えた上で、出力する機能も備わっています。

Rhinocerosはポリゴンモデリングツールではありませんが、NURBS曲面から変換したポリゴンメッシュや、他ツールで出力されたポリゴンメッシュデータを、編集・整理する際に便利な機能も用意されています。このような機能に関しても、今後ご紹介していければと思います。

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