ダイスを200回振ってみた~3Dプリンター品の偏り~

 普段、3Dプリンターの出力サービスや紹介をする際によく聞かれる言葉で「でも、3Dプリンター品は切削品とは違うよ」というのがあります。

 実際に私も良く言います。

 それというのも、3Dプリンター製の(この場合だと特にFDMでは)試作品は積層をして出力する関係上、試作品の中身・密度が切削品や成形品と違い、100%で詰まった状態で作ることができないからです。

 

 100%と言っても厳密には隙間が空いたり、身が詰まっているところと詰まっていないところが出てきてしまう。

 果たして、実際はどれくらい偏っているのでしょうか……?

 

 と、いうことで今回は「十面ダイス」を3Dプリンターで刷ってみました!

 本当に中身が偏っているのなら、振っている内に目に偏りが出てくるはず……!

 今回はこのダイスをひたすら振っていきます。

※六面ダイスだとさすがに製作過程が手抜きな気がする為、十面ダイスにしました。

 

中身の違うダイスを比較する

 今回、比較用に用意したのはこちらの3つのダイス。

 と、写真を見せられても3つのダイスに外観的な違いはわかりませんよね。

 

 こちらの3つのダイスは弊社所有の3Dプリンター「Raise Pro2」で出力しています。

 材料はPLA、積層ピッチは0.1mm、壁2層とここまでは全く一緒です。

 すべて、「1」の目が天面に来るように造形しています。(底面は「2」)

 大きさは1の面から2の面までで約16mm、一番距離のある位置で約24mmです。

 

 中身はというと、

 左:充填率15%(1.4g)

 真ん中:下から5mmの充填率が100%、それより上は15%(1.8g)

 右:充填率100%(3.2g)

 と中身に差があります。

 真ん中に関しては完全にグラ賽です。きっと「1」が出やすいはずです。

レギュレーション

 今回のレギュレーションは

・15cm以上の高さから転がす

・厚紙の箱の中で転がす

・各ダイス200回振る

 でやっていきます。

 オフィスでダイスを振る音を響かせ続けるのはなかなか周りの視線が痛いですが、頑張っていきます。

 私の予想では、グラ賽が偏るのはもちろんのこと、15%のものにも多少1と2で偏りが出てくるのではないかな……と思います。

結果

 200回ずつ振った結果がこちら!

 100%賽と15%賽はほぼ偏りがない結果になりました。(100%の5の目が少ないのが気になりますが)

 重心の位置が変わったりすることはあったり重さも変化がありますが、少なくとも充填は均一になされている、という結果となりました。

 1と2には偏りがなかったです。

 グラ賽は全部1の目が出る!とまではできませんでしたが、四分の一の確率で1が出るダイスにはなっているようです。

 

 たった200回なので試行回数は不足していると思いますが、中々興味深い結果が得られたのではないでしょうか。

 ということで、

 

【結論】

 グラ賽は作れる!

 オリジナルサイコロを使うやつは信用するな!

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