ideaMaker「テクスチャ機能」の紹介

 今回はideaMaker 4.1.1で追加されたテクスチャ機能について紹介いたします。

 こちらの機能、公式でサラッと見ると「カスタムテクスチャ機能が追加されて、柄パターンをダウンロードして彫り込めるようになりました」というような機能追加に見えるのですが、実はこの機能、「テクスチャの明度を読み取って表面に凹凸をつける」が正しいです。

 じゃあ.objデータを用意して、自由にテクスチャに絵を描くことでデザインを変えられるのでは?ということで試していきたいと思います。

マシンボディにファイヤーパターンを付けてみる

 こちら、本ブログでも度々登場するオリジナルマシンボディです。

 今は白無垢で柄はありません。

 当然ながら印刷プレビューは元データの通りです。

 次に、テクスチャを編集していきます。

 今回はこのファイヤーパターン柄をボディにあしらってみます。

 UV展開したテクスチャデータにこんな感じであしらってみました。

 センターには3本線も入れてみました。

 これでマシンがどうなっているかというと……。

 こうなりました。なかなかイケていると思います。

 適用はテクスチャ情報を持っている.objデータであれば「テクスチャ→テクスチャ埋め込み」から行うことができます。

 さて、それではこちらをスライスにかけてみると、こうなります。

 ちょっとわかりにくいので、局所的に拡大してみます。

 意外としっかりパターンが彫り込まれています。

 これだと今までモデルデータを編集することのできなかったデザイナーの人でも3Dプリント品の仕上がりを変えることができますね。

のっぺらぼうに顔を付けてみる

 意外と細かいテクスチャを反映できるように思えたので、もっと小さいものを触ってみました。

 これは10円玉サイズの顔です。

 もっとイケメンな顔を書けばよかったな、と今は思っています。

 こちらをスライスすると

 正直、いまいちこの時点ではピンと来ていなかったのですが、このまま印刷にかけてみます。

 すると、ちゃんと顔が出ています。

 スライスの表示よりもはっきり出ている印象です。

 こちらPLAの0.2mmピッチで出したものでこれなので、高精度で出せば、もっともっと綺麗に出せるのではないのでしょうか?

 顔の表現なんかはモデルデータでいじるのが難しいので、直接テクスチャに書き込んで陰影を表現する、という手法は有りだと思います。

 RaiseはFDM方式なので表現度には限界がありますが、使いどころのある機能ですので、皆さんも試してみてください。

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