Rhino7でSubDサーフェスへの変換方法

2020年12月にRhinocerosの最新版であるVer.7が正式リリースされました。
Ver.7での新規搭載機能の1つとして「サブディビジョンサーフェス(略称:SubD)」がございます。
SubD機能はポリゴンデータをベースにして、ポリゴンの角を丸めた有機形状を表現できます。

今回はこのSubD機能についての関連情報をお伝えします。

SubDデータを生み出す方法

SubDオブジェクトを生み出す方法の1つとして、Rhinocerosの画面内にあるポリゴンメッシュに対して【SubDに変換】[ToSubD]コマンドを使うことで、ポリゴンメッシュデータをSubDに変換することができます。

他のソフトのポリゴンデータをSubDに変換する方法

他のソフトで用意したポリゴンデータをRhino上にインポートしてSubDに変換する事も可能です。

SubDは四角形のポリゴン(クアッドメッシュ)にてうまく動作します。
例えばCGソフトであるZBrushの場合、ZRemesher機能で作成したクアッドメッシュをOBJのファイル形式でRhinocerosにインポートします。
(STLファイル形式だとすべて三角ポリゴンになってしまうので注意してください。)

ZBrush以外の他のソフトでは、弊社では過去にRhinoceros Ver5で動作するプラグインソフト『Autodesk T-Splines Plug-in for Rhino』を取り扱っておりました。(※現在は販売終了)

T-SplinesでもSubDと同じくポリゴンをベースにした有機的曲面の作成ができたのですが、そのベースポリゴンをRhino7のSubDに変換する事が可能です。
過去に作成された『T-Splinesサーフェス』をお持ちの方は、下記の画像を参考にしてポリゴンメッシュを抽出してご活用ください。

取り出したポリゴンメッシュをRhino7にインポートする際は、OBJファイルか3dmファイルにて行います。
同じPC内でRhino Ver.7とVer.5を開ける状態であれば、コピー&ペーストで移してくる事も可能です。

SubD機能の搭載によって、有機的形状のデザインを作成する新たな手段となりますので、ぜひご使用ください。

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