Raise3D 密度の変わるサポート

 今回はRaise3D専用スライスソフト「ideaMaker」のver.3.5.2で追加されていた便利な機能を紹介します。

密度の変わる”適応サポート”

 FDM式の3Dプリンターで何かを造形するとき、必須になってくるサポート。

 サポートに接する面はどうしても造形が荒くなってしまうのでサポートの密度を高くして、できる限り密度を高くして、綺麗に造形したい……。
 でも、サポートの密度を高くして、造形すると、造形時間が長くなるし、材料も大量に使用してしまう為、それは困る……。

 なんとかして、サポートを少なくして、綺麗に造形できないものか……。

 このようなお悩みを持つ方に対して、有効な方法が今回紹介する”適応サポート”という機能です。

 上の写真は適応サポート機能を使用して作った造形物のサポートです。
 見ての通り、一定の密度ではなく、3段階で密度が変化しています。

 このように造形物に近い部分だけ、サポートの密度を高くすることで、造形時間・材料を節約しつつ、綺麗な造形を実現する機能が適応サポートです。

適応サポートの設定方法

 適応サポートはideaMaker上で設定することができます。
 スライスのテンプレート管理から、詳細設定を開いてください。

 サポートタブ→適応サポート→適応サポートにチェックを入れれば、適応サポートが有効になります。

 これで設定完了です。
 デフォルトだと密度範囲は『10~40%』になっています。ここの範囲を変更することで密度を造形物付近の密度を変更することができます。
 当然、密度を上げれば上げるほど、綺麗にはなりますが造形物から剥がすのが大変になってしまうので、バランスをみて設定してください。

 適応サポートは造形失敗率も下げられ、付けておいて損をすることのない便利な設定です。
 一見、単純なことに見えながら、こういう些細な便利機能が追加されると嬉しいですね。

 これからもideaMakerの有用な新機能を見つけたらどんどん紹介していきますので、良ければチェックしてください。

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