ディプリスフィギュア制作記(モデリング編)

弊社でXYZプリンティングの光造形3Dプリンター PartPro150XPを取り扱うことになりました。
何かサンプルを…ということで弊社の非公式公認マスコットキャラクターのディプリスのフィギュアを作成することになりました。
できれば磨いて塗装までしたいと思います。

フィギュア化するイラストです。
立体的に成り立たない箇所も出てくると思うのであくまでも参考にしてモデリングしながらアレンジしていこうと思います。
キャラクターはMODO、細かいパーツはRhinocerosで作成します。

MODOにてサブディビジョンモデリング

このようなキャラクターの場合、個人的にZBrushを使用するよりもきれいな曲面を制御しやすいため、MODOを使用してモデリングしていきます。

まずざっくりと基本形状を作成しました。目は軽くペイントして雰囲気分かるようにしています。あとでポーズを付けるため普通の立ち姿でモデリングを進めます。

バランスを調整したり細部を詰めました。これからボーンを仕込んでポーズを付けてから最終調整します。

ポーズを付け表情なども付けました。やはりポーズと表情をつけると大分いい感じになったように見えますね。

ここで尻尾に付くアクセサリーもアタリとして軽く作成しておきました。
この状態でCADデータに変換してRhinocerosでの作業に移行します。

Rhinocerosにてモデリング

Rhinoにデータをインポートしました。NURBSへの変換はMODOのプラグイン「Power SubD-NURBS」を使用しています。
この時に出力したい大きさにサイズを調整しました。全高9cmほどの大きさです。

目は溝を掘って表現します。目の塗装がうまくできる自信がないのでスミ入れで表現できれば…と思います。

アクセサリーもMODOで作成したものをアタリにRhinocerosで作成し直しました。
光造形で出力することを考えて厚みやディティールの細さを調整しやすいのでパーツによって使用するソフトを使い分けています。
板形状のものは1mm厚にてとりあえず試してみます。

一通り形状が作成できたのでパーツ毎にブーリアンで結合します。

ポーズ的に自立しないので台座も作成します。ディプロスのロゴをそのまま使いました。
小さい文字はどこまで再現されるかわかりませんが、このまま一回出力してみることにしました。

今回は一回造形の確認用に出力するためにざっくりパーツを分割します。それぞれのパーツ間にダボを設置し、補強のための金属線をいれるためのアタリも付けています。
片足立ちのポーズでは足元に負荷がかかって自立が難しいので真鍮線でがっつり補強できるようにしました。

Rhinocerosにてマテリアルを割り当ててプレビューしてみました。
いい感じに仕上がってると思います。
次回、PartPro150XPにて出力してみる様子を紹介します。

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