SolidWorks_ややこしいサブアセンブリの「上手な動かし方」

アセンブリの直下にあるサブアセンブリに機械的な構成がある場合、これを動かそうとする際は「フレキシブル」に設定する必要があります。

ツリーより対象のサブアセンブリ上で右クリック→「構成部品プロパティ」より、「フレキシブル」にチェックを入れる

ただし、複雑に構成されたサブアセンブリの場合、機械的な合致を付けたあとに動かそうとしても、思うように動いてくれない場合があります。

今回は例として、下図の様なモデルを作ってみました。

図のサブアッシは駆動ギヤ、受動ギヤ、それを乗せる土台部分で構成されます。このサブアッシ及びラック付きベースとの2構成で元方のアセンブリを組みました。 先述の通り、構成部品プロパティより「フレキシブル」にチェックを入れ、駆動ギヤとラックとの間に機械的な合致を付けます。これで黄色の駆動ギヤを回転させると、サブアッシが上下動…してほしいところですが、動きがぎこちなかったり、サブアッシがおかしな場所へ飛んでしまったり、思うように動かせません。

こういったアセンブリを動かしたい場合、無関係な円柱等(例では駆動ギヤと同じ部品を使いました)をアセンブリ内の適当な位置に配置し、駆動ギヤと機械的な合致をつけ、これを回すことで思い通りに動きます。その際は、配置した円柱等の自由度が回転方向だけとなる様に合致をつけてあげる必要があります。当然ですが、絵的に要素が離れていても、合致さえ付けておけば連動して動かすことが出来ます。

仮にサブアッシが「カム合致」を含む場合、尚のこと問題が起きやすいと感じます。

然程使う場面はないかも分かりませんし、もっとスマートに解決できる方法があるかも分かりません。良い方法をご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示いただけますと幸いです。

今回はややこしいサブアッシを含むモデルの上手な動かし方をご紹介いたしました。

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