Mesh2Surface Premium: NURBS変換を徹底検証!

あまり知られてはいませんが、Rhinocerosのリバース用プラグイン Mesh2Surface Premiumでは他の3DCGソフトなどで作成したSuBDのポリゴンをNURBSに変換することができます。
(注意 SubDの変換機能はMesh2Surface Premiumのみで可能です。通常のバージョンのMesh2Surfaceでは変換機能はありません。)
今回はその方法をご紹介致します。

他ソフトで作成したSubDをobjデータで出力し、Rhinocerosへ読み込みます。今回は以前ZBrushで作成したアシカくんを変換検証に使用します。

ZRemesherでポリゴンを四角形で自動構築したものをそのまま変換してみます。

NURBS変換の方法について

Mesh2Surfaceでの変換方法は非常に簡単です。

初めにポリゴン数を低めに設定し3000ポリゴンほどで変換してみます。
Rhinocerosでインポートし、メッシュを選択しMesh2Surfaceのシェイプを選択します。

Mesh2Surfaceの編集モードに入ったら左のシェイプから+のアイコンをクリックし、クアッドサーフェスを選択します。

クアッドサーフェスのメニューの一番右のアイコンをクリックし出てきた項目の中から「クアッドメッシュから抽出」をクリックします。

このように元メッシュから四角ポリゴンが抽出されました。

このままRhinoに出力をクリックしてNURBSに変換します。

Rhino側で確認をするとこのような感じで変換されています。ポリゴンを低めに設定したのでディティールは潰れてしまっていますが綺麗に変換されています。

ポリゴン数を上げて変換の検証をしてみた

ポリゴン数を徐々に上げてどれくらいまで変換できるかテストしてみました。

3000ポリゴン
12000ポリゴン
50000ポリゴン
200000ポリゴン
800000ポリゴン

ポリゴン数200000程度でかなり重たくなってきて実際にデータを触るのが難しいくらいの処理速度になってきました。
ポリゴン数800000程度だと変換はできましたがデータ処理するのは現実的ではない重さになります。

注意点としてはクワッドサーフェスは四角ポリゴンしか対応していませんので三角ポリゴンや五角形以上のポリゴンがあると変換するときに穴になってします。
今回検証した変換は自動で構築したものを変換にかけただけなので、最初からSubD想定でポリゴンを構築すればもっとポリゴン数が少なくデータが軽いものに変換できると思います。

メッシュからのCADデータ変換にご検討の方は体験版もございますので是非お試し下さい。

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