【Rhino6技術情報_vol.8】ガムボールでできる事が増えています

今回は、Rhinoceros6で機能改善されているガムボールについて、ご紹介します。

ガムボール機能の改善点

ガムボールはRhinoceros Ver5から搭載されている機能です。選択中のオブジェクトの中央にXYZ方向を向いたマニピュレータが出現することで、オブジェクトをXYZ方向に移動したりスケール変形ができるようになります。お菓子のガムのように形状が伸び縮みする動きから『ガムボール』という名称になっています。

感覚的に形状を変更できる便利な機能ですが、
矢印などのマニピュレータがオブジェクトの真ん中に出現するため、単純にオブジェクトを選択したい時やドラッグをしたい時でさえもガムボールの動作が始まってしまい、わずらわしい場合がありました。

新しいRhino6のガムボールではそういった事故をなくすため、ガムボール上にカーソルがポイントする際にガムボールの表示が黒く変わります。カーソルによってガムボールが反応中であることが分かる仕様になっています。

さらに、XYZ方向を向いた矢印の途中に丸いドットがあり、それをドラッグするとXYZ方向に押し出しの動作ができるようになっています。ドラッグの動きではなく、そのドットをクリックした場合は押し出しの距離指定まで可能です。

点オブジェクトを押し出した場合は、直線ラインになります。単一のサーフェスを押し出した場合は、ソリッド形状になります。

モデリング途中で簡単に押し出しの操作ができ、とても便利です。以前にも増してガムボールの活用頻度が増え、モデリングの操作スピードも上げられます。

この機会にぜひ購入をご検討ください。

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